「モスクワ教育センターNo,2030」

子供たちと
子供たちと

「モスクワ教育センターNo,2030」

モスクワ市立中央教育センターNo2030、通称「未来の学校」。
私は2009年からこの学校で、日本語の音楽的アプローチとして、日本の叙情歌を日本語で歌うことを指導しています。
「未来の学校」は、2007年9月にモスクワ市の豊富な財力を投じて開校した、小・中・高一貫の学校。地下鉄環状線 “1905年通り”駅から徒歩10分という好立地にあり、総面積20,000㎡(なんと!日本武道館とほぼ同じ広さ)で、ヨーロッパ随一の設備と規模を誇ります。
校長のナターリア・リャブコワは、長身で颯爽とした美しい女性。
「学校では、全ての授業をロシア語と英語でおこなっています。1,200人の全校生徒に、Macのノートパソコンが貸与され、校内全ての場所からインターネットへアクセスでき、また、放課後にはアフタースクールが用意されていて、個人の希望に応じて、芸術・スポーツ・科学のプログラムを受けることが出来るのです。」彼女は誇らしげにこう話します。

実は、私が所属している「モスクワ・アマデウス劇場」の芸術監督オレク・ミトロファーノフはこの学校の舞台・オペラ演習の音楽監督でもあるのです。
私たちが取り組んでいる演目は、「日出ずる国日本の四季」。
詩の朗読・歌(叙情歌)・映像・踊りにより表現される日本の四季です。
私たちはこの演目を2012年3月14日に在ロシア連邦日本国大使館(モスクワ)で行われた「東日本大震災追悼・復興・支援感謝レセプション」で演奏しました。

いつの日か、子供たちが奏でる美しい日本語の歌を日本の地で歌えることを夢見て、これからも日本の叙情を伝え続けたいと思っています。

  モスクワ・アマデウス音楽劇場 ソリスト 
  モスクワ市立未来の学校客員講師      平岡 貴子   



 

東日本大震災一周年追悼式典(在ロシア連邦日本国大使館提供)
東日本大震災一周年追悼式典(在ロシア連邦日本国大使館提供)