「音楽人としての日々」

皆さんは、ロシア国立モスクワオペレッタ劇場をご存知ですか?

かの有名なボリショイ劇場のすぐ近くにある2000人収容の大劇場です。

ここは毎日、小さな子供からお年寄りまで、沢山の人々で賑わっています。オペレッタはモスクワっ子の日常の娯楽、日本の宝塚歌劇といったところでしょうか。

私はこのオペレッタ劇場のメンバーたちと一緒にズッペ作曲「美しきガラテア」に出演しています。

舞台は古代ギリシャ。彫刻の美女ガラテアに命が吹き込まれ、人として蘇ります。彼女は自分の美しさを自覚しないまま、その美しさに男たちが惑わされて次々と事件が引き起こされるコメディです。

私の役は、ガラテアに命を吹き込むニンフ(妖精)です。

私たちはコンパクトになっている舞台幕を持って、さまざまな地方公演へ出かけて行きます。カザンのオペラ劇場、ゼレノグラートの多目的ホールなど。。。

実は、この劇場の殆どの演目がロシア語で演じ、歌われています。

それもこの劇場が大人気の一つの理由なのです。

 

来年の3月には10日間のベラルーシ公演が予定されています。

 

平岡貴子